公益財団法人永守財団(所在地:京都市中京区、理事長:永守重信)は、2015年8月30日(日)に第1回永守賞の講演会および表彰式を実施しました。
「永守賞」はモータ、アクチュエータ、発電機関連研究の活発化により、「私たちの豊かな生活」と「地球環境の永続的保全」という大きな課題に取り組み、画期的な技術開発をされた方を表彰する技術表彰制度です。永守賞の応募資格は国内外の大学、公的機関、民間企業等に所属し、優れた功績をあげた研究者又は開発者で、受賞者は毎年3〜5名を基本とします。
第1回は、学会推薦又は自己推薦された国内外47件の応募の中から、審査委員会で事前選考を行い、以下の6名が「永守賞大賞」候補となりました。今回の講演内容も加味し、最も評価の高い受賞者として当日選考の結果、赤津 観 先生(芝浦工業大学 工学部 電気工学科 教授)が「永守賞大賞」(その他5名は「永守賞」)に決定致しました。受賞者には、副賞として永守賞大賞は500万円、永守賞は100万円が授与されます。
赤津 観(あかつ かん)/芝浦工業大学 工学部 電気工学科 教授
この度は第1回永守賞という大変名誉な賞を受賞させていただき、とても嬉しく思います。芝浦工大で2009 年より“2050年CO2排出量50%低減”を目標にして、省エネモータに取り組んできました。学生達が一生懸命研究に取り組んだ結果得られた研究成果や講演を通じて少しは省エネに貢献できているのかな、と思うことができました。 また性能向上だけでなく、省エネモータやインバータの普及をいかに進めるか、ということを考え始めました。そんなときに、日本電産を立ち上げ、モータ一筋に会社を運営していらっしゃる尊敬する経営者の永守理事長が設立された賞を受賞できることは、私にとって最大の励みになるとともに、もっと目に見える貢献をしなければならないと気を引き締める次第です。受賞に際し、研究を進めてくれた学生に感謝するとともに、研究者の仲間や共同研究を行っている企業の方々、NEDOおよび大学スタッフ、そして家族にあらためて感謝いたします。
第1回永守賞には国内外から47件のご応募をいただきました。特に、アジア(6件)、欧米(8件)から多数のエントリーをいただくことができ、大変喜ばしく思っております。次回以降も多くの皆様にご応募いただけるよう、皆様のご指導、ご支援のほど宜しくお願い申し上げます。
この度、審査委員会の厳正なる審査の結果、栄えある第1回永守賞の受賞者6名を選出いたしました。当財団は、昨年12月に設立したばかりですが、微力ながらも科学技術の発展に寄与して参る所存です。皆様方のより一層のご支援、ご指導を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
モータの研究は私たちの豊かな生活の維持と地球環境の永続的保全の双方にとって、非常に重要なテーマとなってきています。このモータのみならず、発電機やアクチュエータ等の周辺分野も含めた技術の研究開発をより活性化させるとともに、夢を抱いて日々の研究開発に邁進する研究者・開発者を応援したいという思いをもって「永守賞」を創設。
名称 | 永守賞 |
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対象分野 | モータ、アクチュエータ、発電機およびそれらの制御方法、その応用技術等に関連する技術分野 |
応募資格 | 国内外の大学、公的機関、民間企業等に所属し、優れた功績をあげた研究者又は開発者 |
応募形式 | 学会推薦又は自己推薦 |
募集期間 | 2014年11月1日から2015年1月31日まで |
表彰内容 | 永守賞の受賞者は毎年3〜5名。表彰式で「永守賞大賞」を発表。副賞は、永守賞大賞は500万円、永守賞は100万円とする。 |