セコップ・オーストリアのデルタ型コンプレッサー製造事業の譲受契約締結のお知らせ

日本電産株式会社（以下、「当社」）は、当社子会社の日本電産グローバル・アプライアンス・イタリア社傘下のオーストリア現地法人を通じて、コンプレッサー製造・販売事業を営むセコップ・オーストリア（以下、「セコップ」）と、2020 年 3 月 31 日（欧州中央時間）、同社のデルタ型コンプレッサー製造業の事業譲受契約を締結（以下、「本件取引」）しましたので、その概要についてお知らせ致します。
本件取引を通じて、両社はオーストリアのフュルステンフェルトでの雇用を可能な限り保持することを目指しています。当社は従来から雇用を継続している洗濯機・食洗機用の水回り家電向けモーター事業の従業員 47 名に加え、デルタ型コンプレッサー製造事業に従事する約 40 名の従業員を雇用する一方、セコップはフュルステンフェルトでのセコップグループの本社機能を維持することにより、80 名を超える従業員の雇用を維持します。この結果、現時点のフュルステンフェルト現地従業員 300 名のうち 170 名以上の雇用が維持され、それ以外の従業員に対しては、セコップは社会的責任を反映したソリューションを提供します。セコップは、今回の譲渡対象でないカッパ型コンプレッサー生産設備をスロバキアのズラーテ・モラフチェにある工場に移管しますが、競争上の問題を含む幾つかの理由により、同設備は当社に売却されないことが当事者間で確認されております。

記

2. 本件取引の目的および今後の運営方針

2019 年 4 月 22 日付「当社コンプレッサー事業の売却に関するお知らせ」に記載のとおり、当社のコンプレッサー事業は、ワールプールからのコンプレッサー事業（エンブラコ社）の買収を欧州委員会が承認する条件として売却されました。2019 年 7 月のエンブラコ買収完了を踏まえ、当社は家庭冷蔵庫用コンプレッサー事業に積極的取り組んでおりましたが、セコップによる 2019 年 10 月 22 日付のプレスリリースにより、セコップ・オーストリアがフュルステンフェルトでの操業を停止し、デルタ型コンプレッサー製造設備を売却する意図があることを知り、欧州における当社の事業戦略と経済合理性、さらにフュルステンフェルトでの雇用の観点を踏まえ総合的に検討した結果、本件取引の実行を決定致しました。
本件取引により、当社はデルタ型コンプレッサー事業に従事する約 40 名の従業員を引き受け、冷蔵庫用コンプレッサー事業をさらに強化して参ります。
また、当社は、本件取引の実行について欧州委員会と緊密に連携して参りました。取引の完了は、欧州委員会による承認を条件としており、早期に承認される見込みです。

3. 今期の業績に与える影響

本件による当期連結業績への影響につきましては、詳細が確定次第、東京証券取引所における適時開示規則に基づき適時適切に公表致します。

以上