モータ用語集

熱抵抗

モータの内部,特に巻線部分の発熱とモータの周囲温度の関係は熱抵抗Θという係数を使って数式化されている。まず,巻線からハウジングに熱が移動するものとして,平衡状態に達したときには,巻線の温度Zwとハウジングの温度Zhの差は毎妙の発熱量P(=巻線内の熱損失,単位W)に比例するものとして次式で与える。


Zw-ZhwhP


さらにハウジングから周囲の空気の対流によって熱が逃げる要素はこの間の熱抵抗Θhaを定義して周囲温度Zaとの関係は次式で与えられる。


Zh-ZahaP


これら2つを総合して巻線と周囲温度の関係を辺々加算して次式で表すことができる。


Zw-Za=(Θwh+Θha)P あるいは Z=(Θwh+Θhb)P+Za


ここでは次の2つの熱抵抗が現れる。
Θha=ハウジングと周辺の空気あるいは油(液体)とのあいだの熱抵抗
Θwh=ハウジングと巻線のあいだの熱抵抗

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