モータ用語集
グラムのモータ - 直流モータの‘発見’
ベルギーの科学者グラム(Zénobe Théophile Gramme
1826-1901)が1871年に商業ベースで開発した直流発電機がある。それは図のようなもので,大きなU字形の電磁石がステータで,トロイダルコイルを使ったロータを回して発電する仕組みである。1873年,ウィーン万博にグラムがこの形式の発電機を2台展示しているときに,技術者が出力ケーブルをうっかり休止中の別の発電機に接続してしまったのだ。それに気づかず最初の発電機を動かしたところ,休止中の発電機が回りだした。
こうして直流発電機が直流モータにもなることが発見された。