モータとは

モータの不思議と更なる可能性の探究

見城尚志がお届けする、モータにまつわる様々な出来事をコラムにまとめています。今のモータの基盤を築いた人々や出来事に焦点をあて、モータの歴史を紐解いていきます。ぜひお楽しみください。

【NEW】第十五回 三相誘導モータの場合

籠型ロータを使う電磁誘導の仕組みによって電気‐機械エネルギー変換がしっかりとなされるのが,3相交流を使う回転磁界型モータです。今回は、三相誘導モータについてのコラムです。

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第十四回 誘導モータの不思議
トランス(変圧器)のモデルから考え

誘導モータは産業用のモータの中で最もたくさん使われているモータです。誘導モータの構造とその不思議を語ってみたいと思います。

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第十三回 誘導モータと誘導子モータ

名称が似ていながら、特性と用途が大きく異なる「誘導モータ」と「誘導子(型)モータ」。名称が宿す意味と歴史的背景を知ることが大事です。

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第十二回 ジーメンスのUnipolarmaschinenの電磁界から導かれる相対性理論

第十二回は、前回に引き続いて,非ローレンツ力と相対性理論についての考察です。

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第十一回 非ローレンツ力の不思議

第十一回は、『非ローレンツ力とは何か?』高度な数学と物理的意味の両方を宿したテーマです。

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第十回 リニア新幹線:世界最大最速のモータの課題

第十回では、東京と大阪を結ぶ中央リニア新幹線に使われる世界一巨大なモータについて紹介します。

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第九回 ネオジム磁石を使う小型モータの高出力化の動向

第九回では今までの記事を振り返りながら最近の小型モータの設計動向の一端を辿って、ネオジム磁石をつかう小型で高トルクを発生する動向の意味を追求します。

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第八回 半導体技術の進歩によるパワーエレクトロニクス領域の形成

第八回はパワーエレクトロニクスという技術領域の形成とそれにつながった半導体の技術進歩について書きました。

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第七回 トランジスタとモータの発展

第七回はトランジスタの出現に焦点を当てました。この半導体素子はエレクトロニクスと小型モータの急速な発展に大いに貢献してきました。

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第六回 電子素子の進歩とモータ技術の発展

第六回は電子素子に焦点を当てました。電子素子には様々な種類・使い方があり、この電子素子の進歩が新しいモータの出現に大きな影響を与えました。

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第五回 人の手の動きを再現する可能性へ 超音波モータ

第五回はクサビ型超音波モータを発明した指田さんに焦点をあて、3種モータ(電磁モータ、静電モータ、超音波モータ)の比較について書きました。超音波モータの応用は、手指のアクチュエータの実現等、ロボット産業に大きな影響を与えると期待されています。

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第四回 電磁界のエネルギー流とモータと発電機の不思議

第四回はエネルギーの流れに関する理論を提唱したポインティングに焦点をあて、ステータとロータの間にあるエアギャップに関する考察について書きました。電磁モータの応用・発展は、リニア新幹線の理論等にも大きな影響を与えています。

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第三回 相対性理論に潜むモータの不思議

第三回はアインシュタインの電気力学に焦点をあて、モータと相対性理論の関係性について書きました。この理論は、回転機理論を生み出したクロンの考察をはじめ、様々なことに影響を与えました。

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第二回 シュタインメッツ:1920年代にIT用モータを着想

第二回はヒステリシスモータの発明をしたシュタインメッツに焦点をあてました。回転磁界型の交流モータであるこのモータは、小型化技術、精密な速度制御技術が発達することによって、ブラシレスモータに置き換えられていきました。

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第ー回 二コラテスラ:沈む夕日から交流モータを発明

今回のコラムは交流モータを発明したニコラス・テスラに焦点をあてました。ワットが蒸気機関を発明した時代から今に至るまで、モータの開発歴史のなかでもっとも優れた発明家はテスラではないかという意見や、その理由に迫ります。

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監修・執筆

見城 尚志Nidec Technical Adviser

1940年(昭和15年) 静岡県生まれ
1964年(昭和39年) 東北大学大学院工学専攻科修士課程修了後、ティアック株式会社入社。磁気記録機器用精密小型モータの設計と研究を開始、同年秋から高級テープレコーダへ採用。このときに開発した設計法の根幹の部分を1968年にドイツの学術誌Eektrotechnische Zeitschrift に発表。
1965年(昭和40年) 職業訓練大学校常勤講師、66年より学生の指導を始める。最初の学生の中に永守重信氏がいた。
1970年(昭和45年) 東北大学より交流モータの回転電気機械の電磁界理論で工学博士
1971年(昭和46年) 職業訓練大学校助教授
1976年(昭和51年) ロンドンで開かれた世界最初の小型モータ学会に出席し、その後の英語での著作と小形モータシンポジウム・展示会の構想を得る。
1977年(昭和52年) 『電子機器用精密小形モータ』出版(総合電子出版社)
『メカトロニクスのためのDCサーボモータ』出版(総合電子出版社)
1980年(昭和55年) イリノイ大学でのシンポジウムIncremental motion systems and devicesに Microprocessor control self-optimization drive of a step motorを発表したことをきっかけに、高橋久氏(現静岡理工科大学)と教育用モータコントローラKentac Seriesの開発プロジェクトを始める。Z80を使ったKentac Mark IIが定番となった。
1981年(昭和56年) 日本能率協会「小形モータ技術シンポジウム」企画委員長就任(90年まで)、83年より展示会を併設、これが世界最大規模になる。
職業訓練大学校教授
1984年(昭和59年) Oxford University PressよりStepping motors and their microprocessor controls出版。
1985年(昭和60年) Oxford University PressよりPermanent-magnet and brushless DC motors出版(永守重信氏と共著)。
1990年(平成2年) Oxford University PressよりPower electronics for the microprocessor age出版、Kentacシリーズを使ったモータのデジタル制御を世界に向けて発表。
1995年(平成7年) 講談社より『図解・わかる電子回路』を出版、モータ制御技術に関する職業訓練大学校での研究成果を基に書いたもの。
2000年(平成12年) 総合電子出版社より『新・ブラシレスモータ』(永守重信氏と共著)、1995年ごろより、小型軽量ブラシレスモータを使って機械的にしなやかなメカニズムを安定に制御するための研究を行った。実際にリニアアクチュエータの設計に生かされて大きく発展した。その一部も本書に披露した。改定英語版を2003年に出版。
2001年(平成13年) IEEE Transaction on Education にDeveloping educational software for mechatronics simulationを発表、(1990年ごろからパワーステリングのシミュレーションのための数学手法を研究していたが、その根幹の部分を発表したもの)、『実験とシミュレーションで学ぶモータ制御』(日刊工業新聞社)出版、実用的事例の詳細を解説。
2005年(平成17年) 職業能力開発総合大学校定年退職、NIDECモーター基礎研究所所長、性能において世界No.1のブラシレスモータの開発を宣言、2010年のF5B世界チャンピオン戦で目標達成。
2007年(平成19年) NIDECモーター基礎研究所名誉所長
2012年(平成24年) Nidec Technical Adviser
『SRモータ』出版(日刊工業新聞社)

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