社員
人材の育成
100年を超えて成長し続ける企業であり続けるためには、長期的視野でグローバル人材を育成し、世界の舞台で活躍できる社員集団となっていくことが不可欠です。ニデックの三大精神「情熱、熱意、執念」「知的ハードワーキング」「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」を基軸に、変化の時代を切り拓き、グローバルに活躍できる人材の育成を目指しています。
ニデックが求めるグローバル人材
2030年10兆円規模のグローバルカンパニーを目指しているNIDECグループは、その実現のために、グローバル人材の育成が最重要であると考えています。日本だけ、アジアだけといった特定エリアだけを考える人材では、全世界を相手としたビジネスは成り立ちません。グローバル化とは、異文化の交流であり、ダイバーシティの実現です。NIDECグループでは、グローバルに活躍できる人材に特に必要な能力を次の3つと考えています。
私たちはこの3つをベースにもったグローバル人材を、人材育成の拠点である「グローバル研修センター」で育成しています。
グローバル人材育成のための研修プログラム
100年後も成長し続けるグローバル企業を担う経営者、リーダーの育成・輩出を目的として、2016年度にグローバル経営大学校を、2017年度には、その候補生を早期に育成する次世代グローバル経営人材育成プログラムを開校しました。これまでに日本を含む世界14カ国(日本、米国、カナダ、メキシコ、中国、タイ、フィリピン、シンガポール、インド、イタリア、ドイツ、フランス、イギリス、ポーランド)の152名が、いずれかの研修を修了し、各地でグローバルリーダーとして活躍しています。また、永守による経営者育成教育「永守経営塾」も継続して実施しており、後継者育成にも注力しています。
年度 | TOPICS |
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2017 | 「次世代グローバル経営人材育成」を開始 「海外トレーニー制度」を開始 |
2016 | 「グローバル経営大学校」開校 |
2015 | 永守経営塾創設 NIDECモーターカレッジ開始 |
2013 | 社内語学スクールを開講、各種レベル別英語レッスンを開始 研修プログラムをグループ会社へ展開 |
2012 | 技術者、営業社員などの専門能力養成プログラムを開始 チャレンジ研修、通信教育等を開始 (テーマ例:戦略的思考、リーダーシップ、交渉力) |
2010 | 全社員のTOEIC一斉受験(年2回)を開始 各事業所にて英語学習法セミナーを開催 |
加えて、NIDECポリシーや永守イズムを伝えるため、当社会長の永守の考え方、行動の仕方をまとめた「挑戦への道(The Challenging Road)」を全世界に展開しています。日本語を含む12言語(日本語、英語、中国語、韓国語、タイ語、ベトナム語、イタリア語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ハンガリー語、スロバキア語)に翻訳しています。
全社員行動方針 NIDEC Way の制定
NIDECグループは、2015年1月にグループ全社員が共有すべき行動指針・規範として“NIDEC Way”を制定しました。
これは2015年当時、M&Aを通じて30カ国以上に事業展開するに至った当社グループが、「100年を超えて成長し続けるグローバル企業」となることを目指して更なる拡大を図るに当たり、第二次高度成長期にさしかかった今こそ必要と考え、定めた基本指針です。
いかなる組織もその原動力はあくまで社員ひとりひとりの行動です。しかし組織が大きくなればなるほど、多様化する社員のベクトルを合わせるのが難しくなります。そこで“NIDEC Way”は、「信条」、「心構え」、「行動規範」という順に具体化される3階層の構成とし、社員にわかりやすくベクトルを提示しました。
制定においては社内横断プロジェクトチームを組み、まず創業者である永守の哲学を根底から学び直すとともに、世界のエクセレントカンパニーの事例を広く収集しました。当社には、行動において「気概と執念」という非常に重要な理念がありますが、制定の過程でこの「気概と執念」が普遍的なものであることや、当社のこれまでの発展、そしてこれからの発展を支え続けるものであることを確信し、この理念を行動規範として“NIDEC Way”に結実させることとしました。
そして制定にあたっては、社員に理解、浸透のための教育を実施し、また全社員の実践につながるよう“NIDEC Way”を基準とした行動評価を導入しました。
今後も業務や教育研修を通してグループ全社員に“NIDEC Way”の浸透を図り、理解、共鳴をもって実践してもらうことで、NIDECグループが「100年を超えて成長し続けるグローバル企業」であり続けるべく、邁進していきます。