会社名
日本電産株式会社
代表者名
代表取締役社長執行役員 吉本 浩之
取引所
東証一部(6594)
所在地
京都市南区久世殿城町338
問合せ先
財務部長 中川 一夫
電話
(075) 935-6230

当社は、国内市場において公募形式によるグリーンボンド※1 の発行(以下、本発行)を予定しておりますのでお知らせいたします。なお、本邦市場におけるグリーンボンド発行では過去最大となる1,000 億円規模での発行を目指しております。

1.本発行の目的及び背景

世界が排出する温室効果ガスの4分の3が石炭等の化石燃料由来と考えられており、各国では化石燃料への依存度を下げるべく電化社会への本格的移行が進行しています。一方、国際エネルギー機関(IEA)によると、総発電量の約 38%が依然として石炭火力に依存しており、世界で使用される総電力使用量の半分をモータが消費しているという現実があります。モータ等駆動装置のエネルギー効率向上は、CO2 排出の少ない社会インフラ(道路交通・輸送など)を構築するうえで極めて重要な役割を果たします。モータ駆動技術・生産活動の最前線に位置する企業として、当社は脱炭素社会への懸け橋となり地球温暖化の抑制に貢献したいと考えています。
この最重要課題に対する当社の戦略的取り組みは、顧客製品が各産業分野における最も厳しいエネルギー効率規制および CO2 排出基準を十分に満たすうえでの鍵となる環境性能に優れたモータおよび駆動装置の開発・生産を主軸に展開します。100 年に一度と形容される技術的転換期にある自動車業界を例に挙げると、ガソリン/ディーゼル自動車から電気自動車へ軸足が移る過程で従来の内燃機関(エンジン)の代わりに電気で駆動するトラクションモータが選択される方向性にあります。当社はこうした市場動向の根本的変化に合わせてその技術、生産能力、パートナーシップを最適化し、進化するグローバル自動車市場の要求事項に応えています。電気自動車(EV)並びにプラグインハイブリッド車(PHEV)による CO2の直接排出をほぼゼロに抑える新型トラクションモータ・システム(E-Axle)の開発はその一例であり、当社独自の冷却システムを採用して小型・軽量化を実現することで自動車の車体軽量化と資源への依存度低下にも寄与しています。
当社は、本発行により資金調達手段の多様化を図るとともに、国内グリーンボンド市場の発展と持続可能な社会の実現に向けて更なる貢献をしていきたいと考えています。

         
Ni150F シリーズ   Ni100F シリーズ   Ni70F シリーズ

2.本発行の特徴

本発行により調達された資金は、「電気自動車向けトラクションモータの製造に関連する設備投資及び研究開発に係る支出」への充当を予定しております。
なお、グリーンボンドとしての適合性については第三者評価機関である Sustainalytics よりセカンドパーティ・オピニオンを取得しました。

3.今後のスケジュール

本日、本発行に向け社債の訂正発行登録書を関東財務局長に提出しております。
本発行においては、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社、大和証券株式会社、SMBC日興証券株式会社、ゴールドマン・サックス証券株式会社、JPモルガン証券株式会社を主幹事として起用し、需要状況を見ながら、2019 年 11 月中旬以降の起債を予定しております。

本グリーンボンドの概要

1. 名称  NIDEC グリーンボンド
2. 回号 第 9 回 第 10 回 第 11 回
3. 発行金額 500 億円 300 億円 200 億円
4. 発行年限 3 年 5 年 7 年
5. 資金使途  電気自動車向けトラクションモータの製造に関連する設備投資及び研究開発費
6. グリーンボンド適合性評価  国際資本市場協会(ICMA)によるグリーンボンド原則 2018 及
び環境省グリーンボンドガイドライン 2017 年版に適合している
旨、第三者機関である Sustainalytics からセカンドパーティ・オ
ピニオン※2 を取得済み
7.グリーンボンド・
ストラクチャリン
グ・エージェント
※3
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
8. 主幹事証券会社 三菱UFJモルガ
ン・スタンレー証
券株式会社、大和
証券株式会社、S
MBC日興証券株
式会社、ゴールド
マン・サックス証
券株式会社、JP
モルガン証券株式
会社
 
三菱UFJモルガ
ン・スタンレー証
券株式会社、大和
証券株式会社、S
MBC日興証券株
式会社、ゴールド
マン・サックス証
券株式会社、JP
モルガン証券株式
会社
三菱UFJモルガ
ン・スタンレー証
券株式会社、大和
証券株式会社、S
MBC日興証券株
式会社、ゴールド
マン・サックス証
券株式会社
9. 発行時期 2019 年 11 月中旬以降を予定 

※1 グリーンボンド:地球温暖化等の環境問題の解決に資する事業に要する資金を調達するために発行される債券

※2 オピニオンの詳細につきましては、Sustainalytics のホームページをご参照ください。
https://www.sustainalytics.com/sustainable-finance/wp-content/uploads/2019/11/Nidec-Corporation-Green-Bond-Second-Party-Opinion-08112019-JAPANESE.pdf

※3 グリーンボンド・ストラクチャリング・エージェント:グリーンボンドのフレームワークの策定及びセカンドオピ
ニオン取得に関する助言等を通じて、グリーンボンドの発行支援を行う者

以上