7月15日、当社は京都祇園祭の可燃ごみの量を削減し環境負荷の軽減に取り組む「祇園祭ごみゼロ大作戦」に「京都CSRネットワーク」※ のボランティアの一員として参加しました。日本電産株式会社は活動が始まった初年度(2014年度)からこの活動に取り組んでおり、年々参加を希望する社員が増え、今年は12名が参加しました。さらに当社グループの日本電産リード株式会社社員8名が今年から新たに加わり、総勢20名で祇園祭会場にてごみ分別・回収にあたりました。
日本三大祭の一つである祇園祭は、京都市内で毎年7月の一カ月間開催され、国内外から多くの観光客を迎えます。宵山行事期間には、京都市中心部の通りに多くの屋台が立ち並び、来場者が路上の山鉾を見物しながら飲食等を楽しむ一方で、使い捨ての食器をはじめとする祭りごみの大量発生は観光都市ならではの社会問題ともなっていました。この改善に向け、屋台へのリユース食器導入と、リユース食器やごみの回収を手伝うボランティアスタッフを配置する「祇園祭ごみゼロ大作戦」が2014年に民間事業者やNPO、行政の協働で始まりました。
宵々山の7月15日は、今年は3連休の初日となり、お天気に恵まれて非常に蒸し暑い一日でした。当社社員を含む京都CSRネットワークのボランティアスタッフ31名は、3~4名の小グループに分かれて、露店が少しずつ並び始める正午にエコステーションを設置することから活動を始めました。
エコステーションは、東西南北に走る大小の道が交差している京都の街角ごとに「祇園祭ごみゼロ大作戦」期間中だけ特設され、ボランティアスタッフが道を行き交う来場者に「燃やすごみ」「かん」「ペットボトル」を分別して、それぞれ専用ごみ回収箱に入れるよう呼びかけ、また、リユース食器を受け取る場所となります。
まずは31名全員でエコステーションに必要な資材が置かれている場所まで行き、組立式ごみ回収箱や目印用の旗やポールなどを受け取りました。その後、グループ毎に割り当てられた活動場所へと資材を運びこみ、手早くステーションを設置します。設置作業の途中からでも、スタッフTシャツと同じ色のごみ回収箱に気付いて近寄ってくる来場者に飲食物など手持ちのごみの分別方法を説明し、本格的な活動のスタートを切りました。
ごみゼロ大作戦の第一の目的はリユース食器の使用・回収によりごみを減らすことですが、まだ開店準備中の露店が大半である12時から15時の時間帯にはリユース食器返却はほぼなく、一般ごみの分別・回収がメイン作業となりました。炎天下、来場者の数も涼しくなる夕方以降に比べて少なかったため、回収作業だけでなく、周辺に落ちているごみを拾い集めるなど積極的に活動を行いました。
参加した社員からは「伝統ある祇園祭を陰ながらサポートできたことが嬉しかった」「多くの人が気持ちよく分別に協力してくれ、感謝の言葉までかけてくれる人もいて感動した」「初のボランティア体験ができただけでなく、団体参加したことで多くの人達と交流ができて知見が広がって良かった」「今回の活動をきっかけに、他の社会貢献活動にも参加してみたいと思った」など、次のボランティア活動への積極的な姿勢を示す声があがっています。
「祇園祭ごみゼロ大作戦」への参加は、ささやかながらも社会に直接貢献できた上に、社員にとってはさらなる社会貢献への意欲に繋がる良い機会となりました。
日本電産は今後も地域社会との対話を行い、そこから見出される地域社会の将来を見据えた活動に取り組みます。
※京都CSRネットワーク:京都府内に事業所を持つ企業のCSR担当者や行政職員等が組織の枠をこえて情報交換や学ぶ機会の提供、「協働」のきっかけづくりに取り組むネットワークです。
京都CSRネットワークWebサイト
http://www.pref.kyoto.jp/chiikiryoku/csr/csrnetwork.htmlz