1月25日、長野県下諏訪町の秋宮スケートリンクで下諏訪北小学校4年生の生徒たち45名を対象としたスケート授業が行われ、日本電産サンキョーの上條有司社員が講師として参加しました。

従来、下諏訪町の小学校では体育の授業の中で年三回程度スケート実技を取り入れています。本年度は下諏訪町教育委員会より同社に対しスケート授業への講師派遣の要請がありました。寒さは厳しいが雪が少なく晴天率が高いという地域性もあり、スケートは下諏訪町を含む諏訪地域の伝統スポーツに位置付けられています。生徒たちにスケートの楽しさを実感してもらうことを狙いにスケート授業が行われています。

この日は快晴で朝の最低気温が氷点下11度と屋外リンクでのスケート授業にとって最適といえる天気となりました。生徒たちは最初に5分ほど説明を受けた後、慣れた様子で氷上での滑走を開始しました。周回する生徒に講師から声をかけアドバイスを行うという形式で、一時間程の授業が行われました。現役時代は日本電産サンキョースケート部に所属し、スピードスケート選手としてオリンピックやワールドカップにも出場していた上條社員の指導に生徒たちは熱心に耳を傾け、スケートを楽しんでいるようでした。生徒たちからは「うまくなったし速くなった」や「最初はゆっくりしか進めなかったがコースを一周回れるようになった」といった声があがり、スケートを楽しみながら学ぶことができたようです。上條社員は「私自身の出身地である長野県でこのような取り組みができることを嬉しく思います。自分自身も幼稚園のときに姉についていってスケートリンクに行ったのがきっかけでスケートを始めたので、まずは生徒のみなさんにスケートの楽しさを知ってもらうことが重要だと考えます。」「長野から将来のスピードスケート界を牽引する選手をどんどん輩出したい。」と意気込みを語っています。

  

今回の授業の舞台となった秋宮スケートリンクは日本最古の神社のひとつとされる諏訪大社・下社秋宮に隣接しています。諏訪地方でも数少ない天然氷のリンクで、広場に水をためて外気で自然に凍らせることで出来ており、ここ数日の冷え込みで氷は20cm程度にまで厚みを増していました。リンクは無料で開放されており、小学生の授業の横では幼児と保護者といった地域の方もスケートを楽しんでいました。

日本電産サンキョーはスケート文化が根付く諏訪地域を中心に、今後もスケート競技および地域の発展を目指した取り組みを行います。

 

▲諏訪大社・秋宮の鳥居横にある秋宮スケートリンクの看板には
「日本最初のフィギュアスケート開催地」との記載もあり

冷え込みが続いたため近くにある諏訪湖も水面が凍っていました。
諏訪湖では昔は湖上スケートが可能で、1908年には日本初の
スケート大会である「諏訪湖一周スケート大会」が開かれています。