気候変動対策
事業活動で排出するCO2の削減
基本的な考え方
NIDECグループは、新中期戦略目標「Vision2025」を設定し、取り組みの柱として「2040年度カーボンニュートラルの実現」を掲げました。今後、事業成長に比例し、エネルギー消費量の増加が見込まれますが、この目標を軸に2040年度までにCO2排出量(スコープ1・2)をゼロにする取り組みを推進し、脱炭素社会の実現に貢献していきます。
実現に向けた注力施策
自社事業のエネルギー効率向上と再生可能エネルギーの導入との両輪の取り組みを進めています。まず、省エネ診断ツールの活用や優秀事例の共有を行うことで、各事業所の設備および機器のエネルギー効率を改善します。次に、各事業所単位での再生可能エネルギーの導入と同時に地域単位での包括的な再生可能エネルギー調達を組み合わせることで、2025年度までに当社グループの再生可能エネルギー導入率を40%、2030年度までに80%へと引き上げていきます。
取り組みの成果と今後に向けて
2022年度は、CO2排出量の算出をグローバルに拡大し、全事業領域の算出を行いました。その結果、CO2排出量は1,082千t-CO2でした。また、自社事業の使う総エネルギー消費量は1,834GWhとなり、再生可能エネルギーの導入比率は7.8%となりました。
2022年度のスコープ1・スコープ2 GHG排出量 [千t-CO2] |
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項目 |
実績値 |
スコープ1 |
282 |
スコープ2 |
800 |
2022年度の電力消費量 [MWh]・再生可能エネルギー比率[%] |
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項目 |
実績値 |
総電力消費量 |
1,834,352 |
再生可能エネルギー 電力消費量 |
143,961 |
再生可能エネルギー 導入比率 |
7.8 |
2024年3月に、CO2排出量削減に関する新たな中長期目標を設定しました。中期目標は、国際的な気候変動イニシアチブであるSBTi(Science Based Targets initiative)によるSBT認定を取得しました。また、CO2排出量に関する第三者検証も受審しました。
新たな削減目標設定に関するプレスリリースは こちら
SBT認定取得に関するプレスリリースは こちら
第三者検証報告書は こちら
自社事業のエネルギー効率向上
簡易省エネ診断や研修を行い、空調システムの効率改善を中心とした取り組みを進めています。ニデックモータ(大連)のプレス工場では天井の高さを活用し、大型ファンを設置することで、夏場の消費電力の削減を実現しました。また、ニデックコンポーネンツ佐野事業所は、空調設備の切替え時に高効率設備を導入することで、大幅に電力を削減することができました。
大型ファンの様子 |
ニデックモータ(大連)での電力削減効果 |
新たに入れ替えた空調設備 |
再生可能エネルギーの導入
事業活動の消費電力における再生可能エネルギーの導入を進めています。ニデックプレシジョン精密(タイランド)ではオンサイトPPAを活用し、2,000kWの太陽光発電システムを導入しました。
ニデックプレシジョン精密(タイランド)
また、以下の5工場では、消費電力を100%再生可能エネルギーで賄っています。
ニデック新川崎テクノロジーセンター |
ニデックフィリピン |
ニデックプレシジョンフィリピン |
ニデックモビリティ(ブラジル) |
ニデックグローバル・アプライアンス・スロバキア |