会 社 名
ニデック株式会社
代表者名
代表取締役社長執行役員 岸田 光哉
取 引 所
東証プライム(6594)
所 在 地
京都市南区久世殿城町 338
問合せ先
コーポレートコミュニケーション部長 渡邉 啓太
電 話
(075)935-6150

当社グループ会社である株式会社TAKISAWA が、高精度・高剛性を追求した複合CNC旋盤「TS-4000ⅡYS」を開発しましたので、別紙の通りお知らせいたします。

 

TAKISAWA旋盤で高精度歯車加工に対応
複合CNC旋盤のフラグシップ機「TS-4000ⅡYS」を開発

会 社 名 株式会社 TAKISAWA
代表者名  代表取締役社長執行役員 原田 一八
所 在 地 岡山県岡山市北区撫川 983 番地
 

・自動化・省人化に貢献する歯車加工の工程集約を提案
・ニデックマシンツールが持つ歯車加工技術を活用

 

ニデックグループの株式会社TAKISAWA は、高精度・高剛性を追求した複合CNC旋盤「TS-4000ⅡYS」を開発いたしました。当機は累計出荷台数1000台を超すベストセラー機「TS シリーズ」を高精度加工と自動化・省人化ニーズに対応できるよう、基本構造を一から見直しました。また、高精度歯車加工の工程集約機としてニーズが高まり、歯車加工技術を有するニデックマシンツールと共同で開発。旋削、切削、面取りなど歯車の製造工程を1台でできるタレットタイプの旋盤を完成しました。

当機は11月5日~10日まで東京ビッグサイトで開催される日本国際工作機械見本市(JIMTOF2024)に出展。開発コンセプトを示すデモンストレーションとして、モータシャフトを用いた外径歯車とスプラインのホブ切りを披露します。
 

 

新開発の複合CNC旋盤「TS-4000ⅡYS」は、安定した加工精度を実現する十分な剛性を持った旋盤とするため、機械の主要部品を刷新しました。特に、精度に大きな影響を与える熱対策では、主軸冷却の最適化や AI 技術を活用した熱変位補正機能、新型モータの採用による発熱の抑制などを施しました。また、高速回転での長時間・安定加工ができるようベッドの形状や刃物台の構造などの見直しを図り、機械剛性を高めました。

今回、新たに開発した高精度歯車加工仕様については、従来の旋削、ミリング加工に加え歯車加工に必要な専用のホルダオプションと対話式ソフトウェアを用意しました。具体的には、ワーク諸元・カッタ仕様・加工条件などの入力項目はホブ加工機との互換性を重視、案内図を見ながら直感的な入力操作が可能、ワーク(被加工物)を保持する左右主軸とホブカッタの同期制御機構や、バリ取りツールなどをニデックマシンツールと共同で開発。同社が持つ歯車加工に関する専門技術・ノウハウの活用により、技術的裏付けをもった高精度歯車加工ができる信頼性の高い旋盤が完成し、工程をより簡便に集約することが可能です。

そのほか、ミリング回転数を8000min-1に高めた15角タレットを標準搭載し、使い易さの追求としてNC操作盤を15インチカラー画面に大きくしたほか、操作盤の高さも1600㎜と1700㎜から選択できるようにしました。また、省エネに貢献できるよう機械の待機時にサーボモータや照明など電力をコントロールする機能も施し、現行機に対して消費電力を 2%削減します。

TAKISAWAは、今後もニデックグループの工作機械各社との連携を密にしてグループシナジーを発揮。これまでにない新たな技術の創出・新製品の開発に取り組んでいきます。

 
【複合 CNC 旋盤 TS-4000ⅡYS 仕様】