IPS事業 新分野への取り組み
IPS事業 製品紹介ページ
ニデックはフィンランドのQuuppa社が開発した屋内位置測位システム(IPS)の指定代理店です。 Quuppa社は、BLE(BlueTooth Low Energy)デバイスの電波が飛来する方向を検知し、高度な信号処理を行う事で、屋内における人/モノの所在や動線を高精度且つリアルタイムで測位し、可視化するシステムを実用化しました。 同社IPSの測位原理を図①に示します。
図①:測位原理(AoA:Angle of Arrival方式)
ハードウェアとして、ロケータ(=アンテナ)は短距離用2種類(LD-6L、Q17)と長距離用(LD-7L)1種類があります。 短距離用Q17 は後述のライセンス種類が「サブスク型」(1年または3年)のみとなります。 発信タグは純正品として1種類(QT1-1)を用意しておりますが、アプリ開発により、スマホもタグとしてお使いいただけます。 また、純正のタグ用モジュール基板(QT1)を用いたコンパチタグの供給についてもご相談ください。
ハードウェア構成
ソフトウェア構成
図②:「基本ソフトウェア」と「オプション」にてソフトウェアを構成
IPSは測位環境により影響を受ける為、その性能を十分に引き出す為には、ロケータの配置や設置調整における最適化が必要です。 Quuppa Site Planner (QSP)にはその為のパラメータ設定やシミュレーションツール(図③ご参照)が整備されています。
図③:Quuppa社IPS/シミュレーションツール
測位演算ソフトウェア(Quuppa Positioning Engine; QPE)はデータ更新の頻度と遅延時間(レイテンシー)によって4種類を用意しており、測位対象や測位したい内容により選択頂きます(下表ご参照)。 最速のULTRAライセンスでは最短遅延時間0.1秒を実現しております。
上記の中から適用されるライセンスに対して、LD-7L、LD-6L型ロケータは、サブスク型(1年)か無期限型(永久)から選択頂きますが、Q17型ロケータには無期限型(永久)は適用できず、代わりにサブスク型(3年)を選択頂けます。
Quuppa Data Player(QDP)を用いて、測位結果のリアルタイム表示と行動履歴/ヒートマップ/ゾーン滞在時間/移動距離/移動速度等の簡易表示が可能です。
図④:Quuppa社IPS/データ分析ツール
BlueGPSソフトウェア(オプション)
ニデックグローバルサービスは、IPSで得られる座標データを用いて「ゾーン入退」「接近」等のイベントをリアルタイムに検知し、データ保存/検索、及び高度な分析/視覚化、ナビゲーション機能等、様々な付加価値を提供する測位プラットフォーム「BlueGPS」も、ご要望に応じて提供しております。
BlueGPSは、クラウド/オンプレミスのどちらにも対応し、IPSとシームレスに接続するプラットフォームとなります。
図⑤:BlueGPSの機能
Quuppa社について
フィンランドに本社を置くQuuppa社は、Nokia出身の技術者が2012年に設立しました。 急速に普及すBLEデバイスを用いた独自の測位方式で、高精度且つリアルタイムでの屋内測位を実用化し、納入実績を拡大しています。 同社ホームページ(https://quuppa.com/)にて海外での導入事例を紹介していますので、ご参照ください。