工作機械
マシニングセンタ
1970年代に立形マシニングセンタの市場投入に成功し、その後も”マザーマシン”(Mother Machine)の名の如くあらゆる産業の基幹加工設備として導入されています。
ニデックオーケーケーのマシニングセンタは、「重切削、高剛性」をコンセプトに安定した高精度の加工を提供します。金型加工だけに留まらず、工業用セラミックスの形状加工(GCシリーズ)、精密機器分野での特殊金属材加工(αシリーズ)、EV関連部品等の量産加工(HMシリーズ)、と多様化するユーザーのニーズにお応えしています。
マシニングセンタとは
マシニングセンタは、CNC(コンピューター数値制御)化された金属加工設備です。
旋盤(旋削加工)、フライス盤(切削加工)の分類からするとフライス盤の類に属し、高精度の形状加工ができるとともに、切削工具、被切削材、等が効率よく自動交換されるので自動化に優れています。
身の回りの殆どの製造過程で使用されている事から“マザーマシン”(Mother Machine)と称されています。
大きくは3つの種類に分かれ、「立形」、「横形」、「門形」、これらはそれぞれの機械構造より表現されています。
各種マシニングセンタの用途
立形マシニングセンタ は、切削工具を取り付ける回転軸が垂直方向につく構造になっています。
横形マシニングセンタ は、切削工具が地面に対して水平につく構造になっています。
立形マシニングセンタは、標準XYZの3軸制御仕様で、一面加工に向いています。
横形マシンニングセンタは、立形マシニングセンタより制御軸数が一軸多くXYZ+Bの4軸制御仕様で、B軸360°域での多面加工が可能になります。
このような特性から、立形マシニングセンタは、プレート加工を得意とし、横形マシンニングセンタは、多面体加工を得意とします。
5軸マシンニングセンタ は、さらに1軸追加されて5軸制御が可能になり、被切削材の取り付け面以外のほぼ全域を加工する事が出来るので、より効率よく加工する事ができます。
グラインディングセンタを市場投入して40年 納入実績700台以上の確かな研削加工技術で半導体製造業を支援します。
セラミックスや石英ガラスなどの脆性材料はその高硬度、優れた圧縮強度、低密度、耐摩耗性、電気的特性などとともに、熱伝導性、絶縁性、化学的不活性、高耐食性などにも優れた特性を持つことから、半導体、電子機器、自動車その他の様々な産業で使用され、市場は成長し続けています。
ニデックオーケーケーのマシニングセンタに研削加工をマッチングした高硬度材、脆性材加工対応機。多彩な加工形態に対応が可能です。
砥石の自動工具交換機能やNC機能により、研削加工の自動化を格段に推進させています。
マシニングセンタ 遡ればベッド型フライス盤
マシニングセンタの形態を辿ると、フライス盤に遡ります。
フライス盤には立型、横型があり、立型フライス盤には、重切削指向のベッド型と彫刻指向の万能型があります。
フライス盤のCNC化を機にその機械形態は各社ベッド型に傾向し、その進化版としてベッド型を継承した立型・横型マシニングセンタが普及しました。そして制御軸数の増加等CNC系の進化により5軸制御マシニングセンタが登場、本体構造としてはやはりベッド型が継承されています。
ベッド型フライスと言えば“大阪機工(現ニデックオーケーケー)”と称され、その基本形態は多くのマシニングセンタに継承されています。