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ピニオンカッタ加工時のヘリカルガイドの共用検討
異なるワークを同じヘリカルガイドで加工可能か、検討されることがあると思います。
新たなヘリカルギヤをピニオンカッタ(ギヤシェーパカッタ)で加工する場合、ヘリカルガイドのリ-ドを計算する必要があります。以下に、基本式を示しますので、ご活用下さい。
ヘリカルリ-ドの計算式(L)
L = π × mn × Zc / sinβ mn : ノーマルモジュール Zc : カッタ歯数 |
または |
L = π × φDc / tanβ φDc : カッタピッチ円周(PCD) β : カッタねじれ角(°) |
ヘリカルガイドの共用について
下記項目がすべて満足できれば、共用可能です。
- 上記計算式で求めたLの値が、ほぼ同値になること。(歯筋誤差の許容範囲内)
- カッタ刃数Zが、整数であること。
- ねじれ方向が、同じであること。
ヘリカルリ-ドの説明図
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ヘリカルガイド共用検討、計算具体例
共用するカッタ仕様
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ヘリカルガイドの共用確認
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