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シェーパ加工に関する不具合と要因

シェ-パ切り加工における、被削物(ワーク)やピニオンカッタに起こる問題点と現象、原因についてご紹介致します。

問題点現象原因
被 削 物 ( ワ ー ク )ワーク歯形ワーク歯形不良 1.カッタ歯形不良
2.カッタスクイ角・刃付角不良
3.ギヤシェ-パの精度不良
ワークの1刃に段が発生する 1.カッタ歯溝振れ精度不良
2.カッタ累積ピッチ精度不良
噛合い長さ不足 1.カッタ歯丈不足
2.カッタ刃先R過大
3.カッタ刃先コブ形状不良
ワーク
歯溝振れ
ピッチ
ワーク歯溝振れ不良 1.カッタ歯溝振れ精度不良
2.カッタおよびワークの取付け精度不良
ワークピッチ不良 1.カッタピッチ精度不良
2.ギヤシェ-パの精度不良
リードワークリード不良 1.ギヤシェ-パの精度不良
2.ワーク剛性不足
3.ワーク取付け治具精度不良
4.ワーク取付け治具剛性不足
面取面取量過大or過小 1.カッタの面取高さ不良
2.ワークの外径寸法不良
3.歯切追い込み寸法不良
4.カッタ刃付角不良
左右の面取量が異なる 1.カッタの面取高さ不良
面取部に段が発生する 1.ヘリカルカッタ面取側面追込みすぎによる刃丈不足
むしれワークむしれ 1.ヘリカルピニオンの歯底残り
2.ヘリカルピニオン歯付段差追い込み過ぎ
3.被削材がねばい
4.切削条件の不適切
5.切削油の不適切,劣化
6.リリービング干渉
カ ッ タ欠損
異常摩耗
一気に欠損している 1.カッタ母材の不良
硬度が高い,もろい
2.切削条件不適切
高切削速度,高送り
3.早送り時の突っ込み
4.カッタおよびワークのクランプ力不足
5.ワーク硬度が高い
6.リリービング干渉
7.ショルダーにカッタが当っている
又は,間に切粉が詰る
8.再刃付時の切り込み過大による欠損
異常摩耗 1.カッタ母材の不良
硬度が軟らかい
2.PVD処理不良
3.刃先R部の角ばり
4.上記欠損原因の2、4、5、6、7も要因となる
5.切削油切れ

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