加工事例 - 大形工作機械 - 大形高精度加工機 MVR-Fx 加工事例

異形工具を用いた効率化提案

MVR・Fxで加工したサンプルのうち、今回は、効率化の観点から「異形工具」を用いて加工を行った部分をご紹介致します。

異形工具(レンズ工具)とは

ボールエンドミルに比べてカスプハイトが小さくなるよう作られており、ピック幅を広げることによって、加工時間を短縮することができます。従来、CAD/CAMソフトはこのような工具形状を想定したプログラム生成に対応できませんでしたが、近年では対応可能なソフトが出てきており、異形工具を利用できる可能性が広がりました。

加工時間の短縮

MVR・Fxで加工したサンプルにおいては、下図ピンク色部分の加工で異形工具を採用しました。
具体的には、カスプ深さ 0.003mmのとき、φ25ボールエンドミルではピック幅0.55mmであるのに対し、R25異形工具ではピック幅0.8mmに広げることができ、加工時間は約30%短縮されました。

【加工条件】
加工内容:面沿い加工, 工具:R25 φ25 異形工具,送り速度 F 1450 mm/min, f 0.11 mm/tooth
主軸速度 S 6,500 min-1,V 510 m/min, 最大ピック量 0.8 mm,カスプ深さ 0.003 mm

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