加工事例 - 大形工作機械 - 大形高精度加工機 MVR-Fx 加工事例
割出5軸ヘッドの活用
一般的なチルトヘッドでは、割出動作やアタッチメント・工具の交換を行うたびに、加工面に段差が発生していました。
大形高精度加工機MVR-Fxは、独自機構を組み入れた割出5軸ヘッドと、工具測定システム"Visionplus Tool"により、この段差を削減。金型製造の生産性向上に貢献します。
割出5軸ヘッド
割出5軸ヘッドは、傾斜角度・旋回角度をつけることができるアタッチメントです。凹凸のあるワークに入り込んで 複雑な形状の金型に対応します。
主軸内部冷却機構により、主軸回転時に発生した熱を効率よく取り除き、どの回転速度でも素早く安定します。主軸回転速度を変化させても、一定の主軸回転数に戻すと同じ変位量になる、高い再現性が特長です
Visionplus Tool
Visionplus Toolは、LEDライトと高精度カメラを使用した、非接触式の工具測定システムです。MVR-Fxでは、割出5軸ヘッドに対応するため、測定装置を回転させ2方向からの撮像で刃先のXYZ位置を把握します。
オートサチレーション判定機能を備えており、許容精度を指定しておくだけで、変位が安定すると自動で加工を開始します。これにより、オペレーターの方の技量に頼らない加工を可能にします。
加工サンプル
写真のキューブ状のワークでは、側面を含む五面をエリア分けし、エリア毎にB・C軸の割出角度変更や ヘッド交換を行い、加工しています。再現性のある割出5軸ヘッドと高精度VisionplusTool測定により、全体での加工域間段差は 最大値 11μm に抑えられています。
サンプルワークは、当社工場にて展示しております。