株式会社山正製作所 様

株式会社山正製作所は、1978年、大阪府摂津市にて設立されました。自動車や家電などで使用される発泡樹脂用金型の設計・製作を中心として、機械加工を扱われています。

1997年納入の門形機M-VS20/15をはじめ、M-VSシリーズを20年以上３台使用。2018年より「メンテナンスサポート契約」を導入されており、導入後の機械トラブル件数に減少傾向が見られます。今回は、その「メンテナンスサポート契約」の導入経緯やご感想について、お話を伺いました。

自動車、家電、住宅設備などで用いられる大型の発泡樹脂部材の金型設計・製作を多く手掛けています。

一般的にはアルミ鋳造物がそのまま金型として用いられる発泡樹脂業界の中で、機械加工により、高精度な金型を製作。異素材を含む「インサート成形」を行うための金型、発泡樹脂素材を加熱・冷却する効率性に優れた構造の「ハイサイクル」金型など、長年の経験・研究からさまざまな提案が可能です。

ものづくりが大好きなメンバーの集団です。

成形工程の合理化を課題として捉え、成形機上からフレームを降ろすことなく中型のみが交換できるシステムを開発し、特許を取得。（マルチフレーム金型／金型交換システム【特許第6280978号】）

また近年、スニーカーのソールなど、デザイン性が求められる分野での発泡樹脂の採用にも注目。金型の試作を通して、「まだ世に出ていない」最終製品の開発に、意欲的に取り組んでいます。

山住社長　当社では門形機M-VS3台を20年近く使い続けており、それらのボールねじやリニアガイドなど、送り系のトラブルが多くなっていたことが悩みの種でした。３台とも、大型金型を扱う当社にとっては主力の機械。簡単に、仕事を止めて新しい機械へと入れ替えるわけにもいきません。

マシニングセンタであれば近隣のメンテナンス業者に保守工事をお願いすることもありますが、門形機となると重量物を扱うことになりますし、任せきれないと感じていました。そんな中で、日本電産マシンツール（当時は旧：三菱重工工作機械）から、「メンテナンスサポート契約」を提案されました。

山住社長　導入後は２月を恒例として、毎年点検してもらっています。当社の繁忙期を避けて、計画的な点検・工事ができるようになりました。2018年から2022年と、５年間契約を続けて緊急度の高い部位から工事を行ってきましたが、今年はほぼ直すところがありません。

故障や機械停止が減り、納期管理にも良い影響が出ています。当社では大物加工を扱うため、一度ワークを機械に載せると何日も加工します。その間にトラブルがあれば、最悪の場合はワークを別の機械に載せ替えなくてはなりません。メンテナンスサポート契約でトラブルが減った結果、そのような心配がなくなりました。

また、点検後はいつもカルテを提出してもらえるのですが、毎年の点検を続けてきたことで、３台の機械それぞれの傾向が分かるようになりました。「この機械はこの軸に負荷を掛けすぎない方がよい」といったことです。古い機械とうまく付き合っていくためには必要な情報ですよね。加工を機械に割り振るときの参考にしています。

山住社長　機械の保守は、一人で行うのではなく「全員で」取り組む、という意識が高まりました。以前は熟練社員が一人で対応していましたが、若手社員も含めてみんなでメンテナンスするようになり、一人一人、機械のアラームや異音に気づく感度が高くなっていると感じます。

毎年の点検後、保守として見るべきポイントをサービス員の方から教わるのですが、最初は、私だけで聞いていました。でも、毎日使っているメンバーに「どんな使い方をすればいいのか」考えて欲しくて、みんなにその説明を聞いてもらうようにしたんです。それが、意識の変化のきっかけですね。

山住社長　古い機械と長く付き合っていけるようなサービスプログラムを、今後も継続・充実していただきたいです。大形の機械は、生涯でなかなか何台も設備できるものではありませんし、「長く付き合いたい」という思いを持っているのは、きっと当社だけではないと思います。

これからも、正確な仕事でお客様から信頼を得る。そのためには、機械が安定して使い続けられることが欠かせないと考えています。

当社製品を、大切に、長く事業にご活用いただいており、大変嬉しく思います。引き続き貢献できるよう、尽力して参ります。

〒566-0053 大阪府摂津市鳥飼野々3-1-1
TEL：072-654-2088
FAX：072-654-2580

ホームページ：http://www.yamamasa-ss.co.jp/

1. ・メンテナンスサポート契約

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