5軸制御マシニングセンタ VB-X650
カンガサラン・コパル 社(フィンランド)
受託加工を行うカンガサラン・コパル 社は、2024年の春、5軸制御マシニングセンタVB-X650を新たに導入し、生産能力を拡大しました。
カンガサラン・コパル社(Kangasalan Kopal Oy)は、目標に向かって一歩ずつ歩んできたフィンランドの会社です。同社は、ツール製造で長年の経験を持つティモ・コルホネン氏(Timo Korhonen)によって 2002 年に設立されました。
精密加工を支える信頼の技術
カンガサラン・コパル社は、従来から要求の高い3D形状や精密加工に注力しており、主に工具、金型、治具の設計と製造を手掛けています。
幅広い産業分野の顧客と取引があり、同社の強みの 1 つとなっています。加工ワークサイズは、非常に繊細で小さな光学部品から、数百kgにも及ぶ機械部品まで様々で、小ロット品が多いです。
ニコ・コルホネン氏:当社は事業の拡大を目指しており、そのために生産能力と機械台数を強化してきました。少量から大量生産まで、いろんな注文に応じることができます。
効率的な機械と優れたツール
フィンランドのVoss 社が供給する ニデックオーケーケー製 VB-X650 は、5 軸加工に最適なマシニングセンタです。
ニデックオーケーケーは多様なサイズのマシニングセンタを取り揃えていますが、今回導入したVB-X シリーズは、X/Y/Z 各軸の移動量はそれぞれ 850/650/510 mm、B軸の回転範囲が ―110 ~ 110 度、C 軸は 360 度の回転が可能です。テーブルの直径は650mmで、最大で350kgのワークを載せることができます。BT-40番の主軸回転速度は15000rpm、制御装置にはFANUC 31i-B5Plusが使用されています。
ティモ・コルホネン氏:ニデックオーケーケーは高剛性で信頼性の高い構造を持つ機械を製造しており、それが今回購入を決めた理由です。機械のサイズが当社に合っていたのも理由の一つです。新しい機械のプログラミングには従来通りMastercamを使用しています。
ティモ・コルホネン氏:業務の中心は高度な要求に応える生産であり、より大規模な事業を目指す中で、新しい技術が可能性を広げてくれます。効率的な機械と優れたツールは、今後も競争力を追求する上では欠かせません。次は計測技術に力を入れてきたいと考えています。
カンガサラ・コパル社は、適切な設備投資により事業拡大を続け、そこで得た利益で更なる投資を計画しています。
今後も7名の従業員と共に、新しい技術に挑戦し続けます。
※本記事は、Konekuriiri Magazineの記事を和訳転載したものです。
ライター:Kari Harju
オリジナル記事: Konekuriiri Magazine
INFO – In ENGLISH | KONEKURIIRI Finnish machine tools magazine
カンガサラン・コパル社(Kangasalan Kopal Oy)
2002年 設立