5軸制御マシニングセンタ VB-X650
株式会社中村精機 様
株式会社中村精機は、神奈川県川崎市の部品加工メーカです。2024年7月、5軸制御マシニングセンタ VB-X650を導入いただいており、代表取締役の中村幸一様にお話を伺いました。
株式会社中村精機 プロフィール
半導体露光装置などの部品製造をメインに、高い技術を必要とする部品加工に積極的にチャレンジ。多くの幾何公差の指示を含む部品加工や、薄い板を曲げずに精度よく仕上げることなど、難易度・付加価値が高い加工を得意としています。 アルミ、鉄、ステンレス、スーパーインバー、樹脂など、多様な素材の加工実績が豊富。小ロットから柔軟に対応しています。
株式会社中村精機 様 インタビュー
Q：5軸制御マシニングセンタを導入しようと思われた背景について教えてください
中村様 もともとは、既にあった立型マシニングセンタに付加２軸テーブルを載せて「仮想５軸機」として使い始めたんです。それをきっかけに、以前は立型マシニングセンタで何度も段取り替えをして何工程もかけて加工していたワークも、工程を集約していこうとする流れが、オペレータたちのあいだで強くなりました。
現場のオペレータとしても、効率的だ、楽だ、という実感があったと思いますし、社内の人事評価としても「生産性向上の効果を出すこと」を重要基準として示していたことが、その流れを後押ししたと思います。
そうすると、仮想５軸機に集まる仕事の大渋滞が始まったんです。付加２軸テーブル特有のトラブルもあって、それを解消する必要もありました。「それなら正式に5軸制御マシニングセンタを入れよう」と考えた結果、今回の導入に至ります。
Q：段取り替え工程の削減や工程集約のメリットを、以前から実感されていたのですね
中村様 そうですね。当社では、多方向から非常に多くの穴加工を必要とする「マニホールド」をはじめ、6面体の全ての面に加工が必要なワークもよく扱います。
従来の立型マシニングセンタだけで対応していた頃、そのようなワーク加工の見積をする時点では、工程数があまりに多く、正確な見積が難しいものでした。５軸機導入によって、正確に見積が出せるようになったとも感じています。
Q：VB-X650については、どのようなポイントを評価していただいたのでしょうか
中村様 旋回・傾斜テーブルを動かした後の固定する力（ブレーキ力）です。数社のメーカの５軸制御マシニングセンタを検討していましたが、特にそれが気になっていました。当社が扱う材質は、たとえばSUS304など粘っこいものや、難削材を扱うこともあるので、剛性が必要です。
5軸機を導入されている他の会社さんに話を伺う中で、負荷をかけて加工するとどうなるか尋ねてみると、「たわんでしまう」という話を聞いていたんです。やっぱり強くないと駄目だなと思っていました。
そこで、候補としていた５軸機の旋回軸・傾斜軸のブレーキ力を確認したところ、VB-X650が最も強かった。それが一番の決め手になりました。
以前からVM53R、VM43RⅡといったOKKの立型マシニングセンタを使用しており、重切削ができる「強さ」には良い印象を持っていました。そして、重切削が得意な割には精度も良く出る。OKKの機械は、堅実なイメージです。これまで使ってきた実績も、VB-X650の評価につながりました。
Ｑ：今後、VB-X650をどのように使っていきたいとお考えでしょうか
中村様 今は立型マシニングセンタで加工している部品にもまだまだ5軸化できるものがあり、その５軸化、工程集約をどんどん進めていきます。稼働率を高めて、もう常にずっと動いているような状態に持っていきたいですね。
その結果、またさらに、５軸制御マシニングセンタを増やしていければいいなと思っています。
中村精機様の事業において、当社製品が重要な役割を担っていることを実感し、大変うれしく感じました。今後も良い製品・サービスをご提供できるよう尽力して参ります。
株式会社中村精機 基本情報
〒213-0031神奈川県川崎市高津区宇奈根703-3
TEL：044-844-0816
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