株式会社月谷製作所様

株式会社月谷製作所は、1983年、京都府京都市にて設立。創業以来、おもに鉄・ステンレスなど幅広い材料の製缶・板金部品製造に携わられてきました。2017年より、宇治工場にて当社門形五面加工機MVR・Exを導入され、機械加工を扱われています。取締役 宇治工場長の山口基之様に、導入時のお話を伺いました。

製缶・溶接・機械加工の組み合わせを得意としており、特に京都のお客様を中心に、半導体製造装置など様々な分野の部品製造に対応しています。

・納期管理
納期のお約束を厳守します。納期を守るために計画的なスケジュール管理を行うことが、ひいては「品質を守る」ことにつながると考えています。

・後工程への配慮
部品の加工を行うにあたっては、後工程である組立のことを考えます。お客様から提示された図面・CADを確認する際、「絶対にここは必要になる」と思われる寸法・精度を、必ず押さえるようにしています。

山口工場長　当社は従来から、製缶・溶接加工を扱ってきました。しかし、京都には溶接業者が大変多く、価格競争に陥ってしまうことに危機感を持っていました。そこで、当社が持つ製缶・溶接加工技術を活かしつつ、何か強みになる工程を加えたいという思いから、門形五面加工機の導入を検討し始めました。
色々なメーカを比較検討する中で、最終的には、社長がMVR・Exを購入する決断をしました。京都近隣での納入実績が増えてきていたことや、実際に納入ユーザの方々から良い評判を聞いたことが、選定の背景にあったようです。

しかし実は、わたし個人としてはMVR・Exを推していなかったんですよ。他メーカの加工機をオペレートした経験があり、MVRはあまりよく知らなかったので、良い印象を持っていなかったんです。

山口工場長　それが、使い始めてみてから、印象はがらっと変わりました。
MVR・Exは、剛性があり重切削ももちろん行えますし、近年のトレンドである高送り加工にも対応可能です。精度については、据付から1年以上経った今も崩れが少ないと感じます。
仕事を効率的にこなすことができており、投資に対する回収期間がとても短く済む機械なのではないかと思っています。

山口工場長　まずは引き続き、製缶・溶接加工とMVR・Exでの機械加工を組み合わせて、扱える仕事の幅を広げていきたいと考えています。MVR・Exを立ち上げた後、小型の加工機も導入しました。大物部品と、それに組み付ける小物部品、というように、当社で対応できる工程・部品の種類をより増やしていきたいですね。

さらに将来的には、部品だけでなく、組立や電気制御を含めた完成品の製造に取り組みたいという思いもあります。
お客様の声を聞いていても、「この工程はこの業者」「あの工程はあの業者」というように、加工の種類によって外注先を管理するのは、やはり手間が掛かるものです。一括で仕事をお受けできれば、そこに付加価値が生まれるのではないかと考えています。

だからといって、「当社が一括で仕事をお受けして、外注先に出す」仲介のようなことは現在もしていません。外注に出してしまうと、納期や品質に責任をもつことが難しくなるためです。「たしかな品質のものを、お約束した納期で納入する」ことを大切に、お客様とお付き合いしていきたいと考えています。

お話を伺う中で、納期や品質に対し真摯に向き合う姿が印象的でした。また、当社製品を使い始め、投資に対する効果をご評価いただいており、大変嬉しく思います。今後も事業活動に貢献していけまよう、 尽力して参ります。

1. ・門形五面加工機 MVR・Ex シリーズ

門形五面加工機 MVR-Cxシリーズ

門形五面加工機 MVR-Hxシリーズ