門形五面加工機 MVR・Ex シリーズ
株式会社セイワ工業様
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株式会社セイワ工業様(京都府久世郡久御山町)は、1950年に鉄工所として創業されました。溶接を手掛け、1989年からは機械加工を開始。現在、半導体装置や産業機械など様々な分野での大物部品加工を行われています。当社門形五面加工機MVRシリーズ4台、MVR・Ex1台の計5台をご使用頂いており、製造部長 黒田 章太様、機械加工部課長 三村 奨様に、お話を伺いました。
セイワ工業 様 プロフィール
特長
・溶断・溶接・機械加工の一貫生産体制
全てがそろった体制で、スピード対応。各工程での経験を豊富に持ち、お客様の信頼を得ています。
工程間の「横のつながり」が強いのは、アットホームな雰囲気でコミュニケーションが頻繁に生まれるからこそです。
・VA提案の実践
お客様のメリットを追求した、VA(Value Analysis)型の提案を実践しています。豊富な経験に基づいて、「この部品はどう使われるか?」を踏まえて、設計図面へフィードバック。誠実に、最善の方法を導き出すことを大切にしています。
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機械加工部 課長 三村 奨 様
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セイワ工業 様 インタビュー
Q: 2018年にMVR40Exを導入頂きましたが、その経緯はどのようなものだったのでしょうか。
黒田部長 当社では既に門形五面加工機を多数使用している状況でした。設備投資を検討するにあたり、「対応できる幅を広げる」という意味では、ターニングなど全く違う機械を導入することも考えました。しかし、それでもまた門形五面加工機、かつMVR・Exを選んだのは、これまでMVRシリーズを使ってきたオペレータたちの技術を活かすためです。
仮に全く違う機械を導入した場合、特定のオペレータがその機械の専属になる可能性が高くなります。五面加工機なら、オペレータの皆が経験を積んでおり、皆が使える。その結果、仕事が属人的にならずに済む…といったことを考えました。
では、ただ同じ機械を増やしたのか?というとそうではありません。当社は、同じ「門型五面加工機」でもそれぞれに仕様を変えています。
MVR30はマグネットテーブルを搭載して面削に適している。MVR40は大物に対応できる。MVR30-FMは高速回転主軸でアルミ加工に対応する。MVR35-FMユニバーサルヘッドを付属している。最も新しく導入したMVR40Exは、大物に対応、かつスピンドルスルー仕様で穴あけがスピーディに行える…というように、機械に多様な特長を持たせているんです。これは当社にとっては「限られた業界に依存せず仕事ができる」強みになりますし、かつ、お客様にとってのメリットも生まれます。
というのも、「大は小を兼ねる」とはいえ、ワークサイズに対して必要以上に大きな機械を使って加工すると、その分、機械チャージが多く掛かってしまいますよね。当社では機械サイズにバラエティがあるので、適した機械を選択して、適正な価格をお客様にご提案することができると考えています。
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テーブル作業面積 3,000 x 8,000 mm
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Q: 自社にとっての強みを最大限に活かす設備投資をされているのですね。
三村課長 そうですね。当社の強みは、もちろん設備だけではなく、コミュニケーションの良い風土にもあると思います。
仮に全く違う機械を導入した場合、特定のオペレータがその機械の専属になる可能性が高くなります。五面加工機なら、オペレータの皆が経験を積んでおり、皆が使える。その結果、仕事が属人的にならずに済む…といったことを考えました。
たとえば最近、工程管理のシステムを導入し、「この仕事に対して、これだけの時間内で加工できれば黒字だ」というようなことが分かるようになったのですが、そのデータをもとに定期的に振り返りの会議を行っています。この会議では多くのメンバーが集まって話をします。
そこで、たとえ予想以上に時間が掛かってしまっていた仕事があったとしても、誰かを責めたりはしません。「次はこういう風にしよう」と、皆がお互いに、経験や反省を共有するようにしています。こういった良い雰囲気が生まれているのは、当社では「周囲に良い影響を与えた人」が評価されるからかもしれませんね。
溶断・溶接・機械加工の一貫生産を行うにあったっては、一人ひとりが任された仕事に責任を持つとともに、工程間の「横のつながり」が必要不可欠だと思っています。だからこそ、自分も、部署の中・外に関わらず、コミュニケーションを大切にしています。
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優れた組織風土の中でものづくりを行われているセイワ工業様。当社製品がその一端として活躍しており、大変嬉しく思います。
株式会社セイワ工業 基本情報
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TEL: 0774-43-1515
FAX: 0774-44-0858
お使いの製品
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