個人投資家のみなさまへ
役員インタビュー
国境の壁・事業の壁を超えて活躍
A:私は2013年にニデックに入社し、家電用モータを手がけるグループ会社のCEOを務めてきました。2022年には家電産業事業本部の本部長に就任し、2024年10月からは車載事業本部の既存事業統括も兼務しています。入社以来、自分の担当範囲を広げながらニデックの成長に力を尽くしてきました。
※車載既存事業…車載における、EVトラクションモータ以外の製品を扱う
A:家電産業事業本部は家電・商業・産業向けのソリューションを取り扱っており、売上高はNIDECグループ全体の約2割を占める最大級の事業本部です。製品群ごとに、「グローバル・アプライアンス」「USモータ」「C&I」の3つの部門に細分化されます。北米・南米・欧州・中国など世界25カ国以上に生産・販売拠点を構えており、私はそれらの事業所や顧客を訪問するために世界中を飛び回っていることが多いです。
A:グローバル・アプライアンスは洗濯機や冷蔵庫などの家庭用・商業用機器向けのモータやコンプレッサなどを、USモータは空調機器向けソリューションや工場・プールなどで使用されるポンプなどを、C&Iは商業・産業用のモータや駆動装置などを、それぞれ取り扱っています。これらの製品は、家の中やスーパーマーケットといった身の回りから、農業・工業・交通の現場に至るまで、社会のあらゆる場所で活躍しているんですよ。
A:現在の車載既存事業を取り巻く競争環境は、特に欧州・北米を中心にとても激しいものとなっています。この競争を勝ち抜くためには、より迅速に意思決定を行う体制の整備が不可欠です。家電産業事業本部では、各部門を束ねる中枢機能を通じて効果的に支援する体制が整っており、この仕組みこそが成長の鍵になったと考えています。今後、車載既存事業もこの体制の中に統合し、家電産業事業での手法を活用してビジネスを強化していくことになりました。
A:まずはオペレーション・部品調達・物流などの分野で統合を進め、連携を深めていきます。私自身は車載既存事業に深くコミットし、工場訪問などを通して現状の課題や機会に対する理解を深め、特に欧州・北米におけるビジネスの強化を密接にサポートしていきます。「ONE NIDEC」の考え方に基づき、事業の壁を越えた取り組みを進めたいと考えています。
A:今後の成長に向けてはイノベーションが不可欠です。私たちはイノベーションを通して技術面での差別化やコスト削減を進め、部品メーカーからソリューションプロバイダーへの変革を遂げていきます。また、さらなる成長を求めてインド市場やアフリカ市場への進出も見据えています。従業員・顧客・サプライヤーと協力した持続可能な成長で、NIDECグループが掲げる2030年度売上高10兆円という壮大な目標の達成に貢献していきます。
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