IR用語集
あ行 IR用語集
アナリストレポート
上場会社の経営方針やビジネスモデル、事業環境、財務情報などを調査および分析し、投資者へ情報提供を行うために、証券アナリストが発行するレポート。
アルゴリズム取引
株価や出来高、板状の注文数量等に基づいて、事前に設定されたプログラムに基づいて投資判断を行い、取引する形態を言います。一口にアルゴリズム取引と言っても、その態様は様々です。たとえば、VWAPの取引を目指すために、指定した数量を一定のタイミングでプログラムが自動的に発注を繰り返す取引も、一種のアルゴリズム取引と言われます。IT技術の進歩により、最近では個人投資家の方でもアルゴリズム取引を利用される方もいるようです。この場合はシステムトレードと言われることもあります。
歩み値(あゆみね)
取引時間中、株価は時々刻々と変動しますが、その株価の推移を時系列で表したものをいいます。 歩み値の表示方法は証券会社によっても異なりますが、一般的には時刻と約定価格がセットで歩み値として表示されるケースが多く見られます。 例 9:00:00 390円 9:00:05 392円 9:00:07 391円
アービトラージ
裁定取引のこと。同一の性格を持つ2つの商品の間で、割高な方を売り、割安な方を買うポジションを組み、その価格差を利益として得る取引です。先物と現物間の裁定のほか、先物の限月間や、日経225先物取引と日経225miniなど異なる商品間の裁定取引もあります。
インサイダー取引(いんさいだーとりひき)
会社の内部者情報に接する立場にある会社役員等が、その特別な立場を利用して会社の重要な内部情報を知り、情報が公表される前にこの会社の株を売買することをいいます。このような取引が行われると、一般の投資家との不公平が生じ、証券市場の公正性・健全性が損なわれるおそれがあるため、金融商品取引法において規制されています。なお、内部者取引ともいいます。
インデックス売買(いんでっくすばいばい)
マーケットの指標であるインデックス(TOPIXや日経平均株価指数などのこと)に連動するポートフォリオが構築されるよう有価証券の売買を行うことです。例えば日経平均株価指数を対象とした「インデックス買い」であれば、構成銘柄である225銘柄を日経平均株価の構成率に従ってそれぞれ保有するよう買い付けることです。なお、TOPIXの場合は構成銘柄が1,800銘柄以上あり、かつ加重平均型の株価指数であることから、全銘柄の売買を行うことは困難なので、TOPIXとできるだけ連動するように選定した銘柄(一般的に100~300銘柄)を時価総額に占める比率に応じて売買することがあります。また、構成銘柄をすべて売買するほどの運用資産がない場合でも、ETF等を活用してインデックス売買に類似した運用をすることが可能です。
陰線(いんせん)
価格や売買高などの様々な統計データをグラフ化・指標化したものを「チャート」と言い、主なものとして始値、高値、安値、終値のいわゆる四本値を表した「ローソク足」があります。その日の終値が始値より高ければ、始値を起点にして終値まで白い帯を描き、逆に終値の方が安ければ黒い帯を描きます。前者を陽線、後者を陰線といいます。なお、高値と安値は、それぞれ上ヒゲと下ヒゲと呼ばれる細い線で表します。
インカムゲイン
配当金など、株主の権利として受け取る利益。その一方、保有する株が購入時の値段より値上がりするなど、株価の変動によって得る利益のことは「キャピタルゲイン」といいます。
インデックス
TOPIX(東証株価指数)、JPX日経インデックス、日経平均株価(日経225)などの株価指数のこと。機関投資家等がこうした株価指数に連動する成果を目指して運用することをインデックス運用といい、そのヘッジ手段として株価指数先物取引・オプション取引が利用されます。
営業フリーキャッシュフロー
企業が商品を販売したり、サービスを提供したりして得た資金収入から、原材料費、人件費などの資金支出を差し引き、営業活動から得られる現金収支を示したもの。 営業フリーキャッシュフロー=EBITDA-設備投資
オプション取引
将来の特定の時期に、ある特定の価格で原資産(対象株価指数または対象株券)を買ったり、売ったりできる権利(買う権利=コール・オプション、売る権利=プット・オプション)を売買する取引。オプションを買う場合、株式投資の株価に当たるプレミアムというオプション取得料を支払います。日経225オプション取引の場合、プレミアムの1,000倍がオプションを1単位(枚)買った時に支払う金額です。
終値(おわりね)
1日のうちで、最後に取引された株価。一般的には大引けで形成された株価が終値となります。大引けで売買がされない場合は、当日中の取引値段のうち最後のものを終値と呼んでいます。