今年度は日本電産グループ全体で合計474名の新入社員を迎えることになった。数ある会社の中から日本電産を選び、日本電産の一員として社会人人生の第一歩を踏み出されたことについて、心からお慶び申し上げると共に、以下3つの点について申し上げたい。
 
(1) 今まさに「技術革新の大波」が来ており当社が更なる成長を遂げる為に抜群に良い環境である。「クルマの電動化、ロボット活用の拡がり、家電や商業・産業用の省電力化、物流革命、5Gデータ通信」の5つの大波はいずれもモータとその関連技術の革新により大きな成長を遂げられる可能性のある分野であり、皆さん非常に良い時に日本電産に入って貰った。この大きな波を確りと捉えて2030年10兆円に向かって一緒に成長していきたい。
(2) 日本電産自身が変わろうとしており、皆さんにもこの変革のステージに参画してもらう。昨年度より新経営体制となったが日本電産創業以来のDNAを確りと受け継ぎながらグローバルでの大きな成長発展に向けて、全員が成長に向けて貢献するステージに入った。日本電産イズムと呼ばれる創業以来の精神、姿勢、行動指針はグローバルなエクセレントカンパニーに通じるものであり、この原理原則を貫きながら、全員で新たなイノベーションを起こしグローバルな成長を目指したい。
(3) 日本電産は大きな夢を掲げて、その夢を実現するために日々目線を上げてスピード感を持って走っている会社である。高い目線と早いスピードは日本電産創業以来の基本原則だが、中国の成長企業はその数倍スピードが早く、厳しい競争に勝ち残る為に本日から、このスピード感を意識して、自らが速く走れるようにして欲しい。その為にも、整理、整頓、清潔、清掃、作法、躾などの原理原則を実践し、当たり前のことを当たり前に出来る様に、基礎体力を確りつけて欲しい。そして仕事は「誰よりも速くやる」瞬発力と「結果が出るまでやる」持久力をつけて欲しい。まさに「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」を実行することが勝利の秘訣である。

皆さんがこれからの職業人生を賭けてチャレンジする材料が日本電産には全て揃っており、可能性は無限大にあるが、自らチャレンジしないとそのチャンスは掴めない、受け身で待っていても与えられるものではないということも心に刻んでおいて欲しい。日本電産の働き方の基本を早く身に付けた上で、大きな成長に向かって一緒に挑戦していきたい。

 

代表取締役社長 吉 本 浩 之      

以上