NIDECグローバル⼈事ポリシー

当社の事業戦略の特⾊は、M&Aを積極的に行うことです。 この特⾊から、従来は買収した会社の⾃主性を重んじ、グループ内といえども競い合いながら成⻑する経営（連邦経営）を進めてきました。しかし、グローバル化によってあらゆる市場の垣根が取り払われた現在においては、「One NIDEC」をキーワードにそれぞれの会社で培われた技術や人材を繋ぎ合わせ、グループ全体で経営課題等の解決にあたるグループ⼀体化経営に邁進しています。

経営の転換にあたっては、NIDECグループの強みの根幹が揺らぐことのないよう、創業者・永守重信の価値観、或いは⾏動様式である「永守イズム」や、従業員の⾏動指針・規範である「NIDEC Way」を次世代へ継承させていくこともまた重要課題です。積極的なM&Aによって、さまざまなバックグラウンドや価値観を持った社員が集まった今、個人を尊重し、多様な意見を受け入れながらも、これまでに培ってきた競争優位性を確実に引き継ぎ、同じ一つの夢に挑戦していくことへの重要性が高まっています。今般、NIDECグループの強みの根幹である企業理念やコーポレート・スローガン、「NIDEC Way」などを基に会社組織および人材に係る基本的な考え⽅をまとめた “NIDECグローバル人事ポリシー” を定めました。今後展開していく様々な人事戦略や施策において、その基本となる⽅針・信念を⾔語化することで、グローバル規模での認識・意思の統⼀を図り、ビジョンの実現に繋げていきます。

NIDECグローバル人事ポリシーにおける最も基本的なメッセージは、「“For Our Future, For Our Dream” ― 世界の人々の明⽇と私たちの夢のために“挑戦する”組織・人材であり続けます。」です。当社のビジョンである「100年を超えて成⻑し続けるグローバル企業」、そして「人類が抱える多くの課題を解決する世界No.1のソリューション企業集団」を実現する上で、「世界初」「世界一」を追求し、世にない技術や性能を持った製品を生み出し続けることが重要だと考えています。新しい発想を生み出すことや何事においても世界トップを勝ち取るためには、前例にとらわれない大胆な挑戦ができる組織・人材であることが必要です。NIDECは、グループ社員が一丸となって挑戦し続けることで、人々のより良い生活の実現に貢献いたします。

組織や人材の挑戦を引き出すうえで、組織・人材開発（ソフト領域：「人」＝個人や⾃律的な社員集団に関する施策）と人事制度（ハード領域：「事」＝制度や仕組みに関する施策）のそれぞれの領域において、重要視している考え方を次のポリシーとして掲げています。

●組織・人材開発ポリシー "Encourage Uniqueness, Respect Team Spirit"

自らの存在価値をプロアクティブに発揮する個人を尊重します。多用な意見を受容し、本音のコミュニケーションを通じて新たな価値を創出します。

組織・人材開発（ソフト領域）についてのポリシーです。このポリシーに基づき、ビジョンを共有しながらも、本音で対話をしながら多様な視点を取り入れることができる⾵⼟の醸成を図ります。また、個性を磨き、その発揮を促す組織開発・人材開発施策を進めています。

●人事制度ポリシー "Reward Based on Contributions without Bias"

シンプルな基準で常に公正・公明・公平に正しく評価され、適切なキャリア機会を提供されます。

人事制度（ハード領域）におけるポリシーです。このポリシーに基づき、会社における人事基盤として必要な基幹制度（等級・報酬・評価）、これらに付随する組織管理・異動ルール・福利厚⽣などの制度・仕組みを公正・公明・公平な観点から整備します。実力に応じた多様なキャリア機会を提供、実績・成果に正しく応えることを通じて組織・人材の挑戦を支援します。