モータ用語集

磁界の連続性

磁界を表す量には磁界強度Hと磁束密度Bがある。真空や空中あるいはプラスティックや木材のような非磁性体ではこの2つの量には比例関係があって
B=μ0H
と表し,μ0のことを真空の透磁率(permeability in free space)と呼ぶ。
鉄系統の材料や永久磁石などの磁性体の中ではBHの関係が複雑でありヒステリシスを示す。しかし,磁性体と非磁性体や磁性体同士が接触する境界では,磁界強度Hの接線方向成分Hと磁束密度の垂直成分Bはそれぞれ連続する。すなわち
H∥1=H∥2   B⊥1=B⊥2
この2つの関係はセットしてモータの設計にとって重要な法則である。
前者は1820年に確立されたアンペアの周回積分定理H・dl=I から導かれ,後者は1829年に確立されたガウスの定理divB =0から導かれる。

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