小型精密加工機μV1
株式会社エーエムジー様
株式会社エーエムジー様は、1992年、石川県金沢市にて創業されました。多数の放電加工機・マシニングセンタを用いて、プラスチック向け精密金型の製造を行われています。
当社小型精密加工機μV1をご使用頂いており、取締役 製造部部長の南智彦様、製造部 金型課担当係長の山田顕次様にお話を伺いました。
エーエムジー 様 プロフィール
特色
主に、スマートフォンを初めとするIT機器に組み込まれる「マイクロコネクタ」部品の金型製造を扱っています。その精度は1μm、時には0.5μm以下を実現。径30μmというような非常に細い工具を用いて、他社にはない高精度、かつ高品質な加工を行います。
精度・品質を大切にすると同時に「納期を守る」ことをモットーとしており、営業と製造が一体となって、綿密な生産計画を立てています。
エーエムジー 様 インタビュー
Q: μV1導入時の背景について、教えてください。
南部長 設備の増強を検討し始めたとき、もともとは、それまで馴染みのあった他社のマシニングセンタを第一候補と考えていました。そんな中でμV1が候補に挙がってきたのは「撮像式工具測定システム」に興味を持ったことがきっかけでしたね。従来のタッチセンサ式などの工具測定とは違う新しい技術に魅力を感じ、「使ってみようか」と思いました。実際に導入した機械に搭載し、活用しています。
もうひとつ印象に残っているのは、μV1の開発技術者が「主軸が良い」という自信を、言葉にしていたことですね。
Q: お使い頂き、どのように評価されていますか。
山田係長 確かに主軸は良いと感じていて、特に熱変位による「伸び」が少ない点を評価しています。複数の工具を使って加工すると、どうしても工具毎のパスの「つなぎ目」部分には段差ができるものですが、それが小さく抑えられています。
μV1で加工する主なワークは、放電加工用の電極です。電極は同じ形状・同じ位置関係のものを4~5個製作しますが、機械加工精度にバラつきが出ていくつかの電極の寸法が足らないようなことがあると、放電加工機での加工時間が伸びてしまう原因になります。主軸の精度は、機械加工精度に直結するものであり、重要だと考えています。
一方でμV1は、多様な加工に1台で対応できるのも良いところです。当社の場合は30個のワークに対応できる「AWC」(Auto Work Changer)を活用し、長いと3~4日間、無人運転を行います。表面仕上げが必要な「電極」だけでなく、穴あけや座ぐり、タップを直彫りで行う「ランナープレート」も織り交ぜてAWCに段取りし、数百件の様々な加工プログラムを連続して走らせます。そのような、機械にとっては少々過酷な条件下でも、安定した品質で加工できると感じています。
Q: 貴社の今後の展望について教えてください
南部長 2018年12月に、グループ会社である「AMG(THAILAND)CO.,LTD.」を設立し、現在はそちらでも、電極はもちろんですが、金型部品の製作を行っています。タイの従業員は日本とはまた気質が違うので難しさもありますが、教育に力を入れ、本格的に生産を軌道に乗せます。
タイでは、たとえば東南アジアの市場に合わせてもう少し大きなワークを扱うなど、事業分野を広げることも勿論ひとつの考えではあると思います。しかし、日本国内の電子部品メーカ様から「ここまでの微細加工ができるところは他にない」という声も頂くように、やはり当社技術の強みは「微細加工」とその精度にあると考えています。また、タイには多くの日系企業が進出しているものの、微細加工を扱う企業はあまりありません。ですので、東南アジア地域でも当社の強みを発揮し、仕事を広げていきたいと思っています。
当社製品をエーエムジー様で活用いただき、大変嬉しく思います。これからの事業展開においてもぜひ貢献できますよう、尽力して参ります。
株式会社エーエムジー 基本情報
〒920-0378 石川県金沢市いなほ1丁目7番地
TEL: 076-269-1313
FAX: 076-269-1331
コーポレートサイト:https://www.amg-mold.co.jp/
お使いの製品
- ・小型精密加工機μV1