2-2-3 ブラシレスDCモータを回転させる
半導体をスイッチにして制御
3コイルのDCモータと対応するブラシレスDCモータは、先の図2.23(b)のようになります。
ブラシレスDCモータの回転原理が、DCモータと同じなら、DCモータと同じように、通電を制御すればモータが回転するはずです。
図2.26 と図2.27 で、その様子を比べてみましょう。
ここで図のように3コイルDCモータの各コイルをU、V、Wと、そして各端子をu、u′、v、v′、w、w′と名付けます。
(A)は、DCモータの各回転角度でのコイル、整流子、ブラシの関係を示します。
ロータの回転は時計方向に図の①から⑥へと変化していきます。
(B)は、(A)の各位置で、3つのコイルに流れる電流を示します。たとえば①の状態では、コイルVとWが直列になるので、コイルVとWの電流は、コイルUの半分です。破線は、電流が少ないことを示します。
(C)は、コイル電流をスイッチで(B)と同じように切り替える方法を示します。
ブラシレスDCモータは、トランジスタやFETをスイッチにして、(C)のようなロジックでモータを回転させます。